認知症看護ってどんなこと?

知っておきたい認知症認定看護師の意義と心構え

認知症認定看護師という職業の意義

認知症認定看護師という職業の意義

認知症認定看護師の意義とは何でしょうか?ここでは認知症認定看護師として必要な心構えについてまとめていきます。

           

より良い看護を提供するために

高齢化が進んでいる今、認知症を専門とした病院も増えてきています。認知症の介助は食事や排せつなど身体介護がほとんどですが、食が細い人や食事そのものを拒否する人など、状態は人それぞれ違います。そのため、1人ひとりに合わせた対応を心がけなければなりませんが、すべてうまくいくわけではありません。認知症に特化した病院ではほとんどの職員が認知症の基本知識やスキルを持っていますが、専門的な知識やスキルを持っているとは言い切れません。「より良い看護を提供するために」との想いから認知症認定看護師を目指す看護師が増えてきています。

より良い看護を提供するために

患者目線の看護を提供する

認知症認定看護師の主な仕事は他の看護師のお手本となるような質の高い認知症看護を「実践」したり、より適切な看護ができるように「指導」したり、同僚の看護師や患者さんのご家族からの「相談」を受け付けたりすることです。実践や指導は豊富な知識と熟練したスキルがあれば対応できますが、指導にはちょっとした工夫が必要です。たとえば、同じ質問を繰り返す患者に悩んでいる看護師には「認知症は新しいことを覚えるのが苦手なので同じ質問を何度もしますが、患者が安心できるようにその都度向き合って答える」「メモを書いて患者さんがみえるところにはっておく」など具体的にアドバイスするなど、伝え方を工夫しましょう。
患者1人ひとりとじっくり向き合って適切な看護をするのが理想ですが、看護師の仕事は色々とあり多忙なため、実践するのは難しいのが現状です。「家に帰りたい」と訴えられても当たり障りのない対応をするのが精一杯だったり、食堂まで一緒に歩いていくのがリハビリになると分かっていても次の業務に追われているため車いすに乗せて連れていったり、と「看護師目線」の看護になりがちですが、それは治療に有効ではありません。患者目線の看護が実現できるように考えることも認知症認定看護師の役割です。

患者目線の看護を提供する

認知症看護のプロとして学び続けることが大切

認知症患者とひとくくりにするのではなく、1人ひとりに合った看護を行うことが大切です。認知症の症状は1人ひとり違うため、それぞれに合った看護を行うのは当たり前ですが、この当たり前のことを当たり前にするために必要なのが認知症認定看護師としての知識やスキルなのです。
「認知症になったら不幸」というのが定説ですが、認知症の専門知識やスキルを持つ認知症認定看護師がいれば、患者本人やご家族の生活は今よりももっと希望あふれたものとなることでしょう。

認知症看護のプロとして学び続けることが大切

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